大口式インプラントQ&A

患者様からよく頂く大口式インプラントQ&A

  • 入れ歯があわないためインプラントを希望しています。合わない入れ歯を長期間使い続けていたため骨が痩せて骨移植を勧められました。OAM(大口式)インプラント法の場合は骨移植をしなくても大丈夫でしょうか。
  • 主治医から、「骨が痩せているので細いインプラントを埋めましょう」と説明されました。細いインプラントは折れたり曲がったりしないのでしょうか。
  • 上顎奥歯にインプラント治療を考えています。主治医から骨の高さが低いためサイナスリフトを勧められました。サイナスリフトについて詳しく教えてください。また、大口式とサイナスリフトの違いについても教えてください。
  • 2~4本のインプラントを使って半固定にする入れ歯があると聞きました。治療期間などについて教えてください。

入れ歯があわないためインプラントを希望しています。合わない入れ歯を長期間使い続けていたため骨が痩せて骨移植を勧められました。OAM(大口式)インプラント法の場合は骨移植をしなくても大丈夫でしょうか。

インプラントを植えるにはその直径+2.0mmの骨幅が必要です。4.0mmのインプラントを埋入するのであれば骨幅6.0mmです。大口式の場合は骨を拡げてインプラントを植えることができるため、骨幅が3.0~4.0mmあれば直径4.0mmを植えることが可能です。
また、それよりも細い場合には特別なテクニックを用いることで骨移植をすることなくインプラントを植えることもできます。

主治医から、「骨が痩せているので細いインプラントを埋めましょう」と説明されました。細いインプラントは折れたり曲がったりしないのでしょうか。

現在販売されているインプラントの品質は非常に素晴らしく細いことが原因で折れたり、曲がったりすることは余程の外圧が加わらない限り心配はありません。
インプラントは骨と強固に結合して安定しています。細いインプラントの場合は太い物に比較して表面積が少なくなり結合力においてはやや不安なこともあります。大口式の場合は骨を拡げてインプラントを植える方法のため、従来の方法よりも太いもしくは標準的なサイズのインプラントを植えることが可能です。太いインプラントは骨との結合において表面積が多くなるため結合力が高くなりインプラントも長持ちします。

上顎奥歯にインプラント治療を考えています。主治医から骨の高さが低いためサイナスリフトを勧められました。サイナスリフトについて詳しく教えてください。また、大口式とサイナスリフトの違いについても教えてください。

骨は幅が細くなると同時に高さも低くなります。上顎奥歯付近は上顎洞と呼ばれる空洞があります。上顎洞に膿が溜まると「ちくのう症」と診断される部分です。サイナスリフトとは頬側の骨に横穴を空けて上顎洞と貫通させます。その部分に自家骨や人工骨を充填して骨の高さを確保する手術方法です。この方法の難しいのは普段は外気に触れない上顎洞に穴を空けるため感染し易くなることです。一度感染するとなかなか治りません。充填した人工骨と膿は頬側に取り付けたドレンホースから排出させます。その間はインプラントも植えられませんので入れ歯生活を余儀なくされます。
大口式の場合は頬側に穴を空ける必要はありません。大口式サイナスフロアーエレベーション法というさらに高度なテクニックになりますが、インプラントを植える方向から骨の高さを作ることができます。この方法であれば手術当日にインプラント植えることができるため患者さんの肉低的、金銭的負担も少なくなります。

2~4本のインプラントを使って半固定にする入れ歯があると聞きました。治療期間などについて教えてください。

あわない入れ歯を使っていると顎堤(歯ぐき)が痩せてますます不安定になります。特に総入れ歯の方は残った歯に固定することができないため、歯茎にインプラントを植えて磁石やオーリングを組み合わせて半固定の入れ歯にすることができます。ただし痩せた骨の場合にはインプラントを植えることさえできないため普通の方法では骨移植が必要です。また、インプラントを左右対称に植えなければ安定しないため、骨の幅に左右差があると安定の良い半固定式の入れ歯を作ることができません。大口式の場合、骨を拡げてインプラントを植えることができるため、左右差があっても理想的な位置に同じ直径のインプラントを植えることができます。